本日はオトガイ形成での中抜き後の骨の固定方法について一考します。
おとがい形成はあご形成、下あご形成とも言います。
簡単に言えば、お料理のお魚のように、顎の骨を三枚に下ろす手術です。
真ん中の部分が切除する部分です。
そして、骨と骨を留めます。
真ん中にあるネジで留めています。
アレ‼︎チタンプレートを使わないの?と思う患者様もいらっしゃるかもしれませんね。そんなことを考えるのは、美容外科手術のエキスパートです。
一般的には、チタンプレート、ミニプレート、マイクロプレート、マイクロセカンドプレートと、プレートを固定するスクリューを使用しますが、おとがい形成ではプレートを使用する欠点があります。
1つは除去手術が必要なこと。
→しかしながら、近年のプレートは生体親和性(Biocompatibility)に優れており、除去を必要としない場合もあります。
しかし、
2つ目の欠点
どんなに小さなプレートでも、仕上がりの形の邪魔をしてしまう。特におとがい形成では、フェイスライン、あごの形を改善しなければいけません。歯列の矯正で見られるように、繊細な仕上がりが重要な部位です。
ですので、骨の固定のためにチタンプレートを使ってしまうと、プレートが邪魔をしてしまい、手術の後の顎の形が歪になります。それならば後から取ればいいいじゃないかと思うかもしれませんが、再度、手術を受けなかればいけない負担。痛みや腫れの負担がありますから、それほど簡単なことではありません。
本来の顎骨再建用チタンプレートは、相当な荷重がかかる部位に適応されてきました。顎関節や下顎の角の骨折などのように、60kg以上の荷重がかかります。顎先にそのような荷重がかかることはありません。
ですので、カンファーでは、おとがい形成の中抜き、骨の固定にはチタンプレートは使用しないで、専用のスクリューのみで固定します。
ですので、仕上がりはとても綺麗です。
この方法は世界最大で最も歴史のあるスタディーグループ「AO」でも認められている方法です。