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ガミースマイル症状の改善のための
ボツリヌス治療

カンファークリニックのボツリヌス治療

ガミースマイル改善のための特別なボツリヌス注射治療

ボツリヌス薬には、筋肉の動きを弱める作用があり、徐々に筋肉を萎縮させる効果があります。

この働きを利用してガミースマイルを治療するのがボツリヌストキシン治療法です。
ガミースマイルの原因となっている「過剰な上唇の挙上(上唇が上がりすぎる状態)」を抑制するため、
上唇の上げ下げをコントロールしている上唇挙筋郡にボツリヌストキシン薬を注入して治療します。

歯並びやかみ合わせを改善しても、上唇を上に引っ張る筋肉が強いと、どうしても歯ぐきの露出が大きくなります。

また当院独自のニューヨークスタイルマウスピース矯正歯科治療やハリウッドスマイルセラミック矯正歯科治療はガミースマイルの同時改善を目指していますが、筋肉が強い、厚い場合はこの筋肉自体のゆるみが必要になります。
カンファークリニックでは一般的なボツリヌス治療ではなく、
ガミースマイル改善のための特別なボツリヌス注射治療を行っています。
ガミースマイルを改善するもっとも簡単な方法です。

治療前 治療後

ガミースマイルボツリヌス治療の特徴

基本的な治療は、唇を持ち上げる筋肉の部分にボツリヌス毒素を注射する方法です。

表情筋の中でも特に上唇挙筋群である、上唇鼻翼挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋、口角挙上筋に薬を作用させてガミースマイルを改善します。ガミースマイルボツリヌス治療の難しい点は表情筋の筋肉の厚みや筋肉の太さ、長さは目に見えないことです。

カンファークリニックでは表情筋に対してガミースマイル改善専用の注射器を使用し、
治療に必要な表情筋に適切な濃度と適切な量を注入する方法を行っています。

ボツリヌス治療は濃度によって効果の出方が変わります。
そのため緻密な治療計画を立てて適切な濃度を適切な部分に注射することが大切と考えています。

メスを一切使用せず、薬剤を注入するだけの治療ですので、ダウンタイム(日常生活の制限)もなく、手軽に治療できることが特徴です。

ボツリヌストキシン薬注入の特徴

ボツリヌストキシンによる治療は、もともと眼科や神経内科で行われており、その効果や安全性はアメリカの国立衛生研究所で実証され、世界中で広く使用されています。

効果は1回の注入で約4~6ヶ月続き、再度注入をすれば、効果が延長します。
また、再度の注入を中止すれば自然に元に戻ります

注入後の痛みや腫れはほとんどなく、周囲の人に気づかれない治療方法です。

ガミースマイル注射に際して注意する解剖組織

■ 口角挙筋
■ 大頬骨筋
■ 笑筋
■ 口輪筋
■ 口角下制筋
■ 上唇動静脈

ガミースマイルボツリヌス治療の概要

ガミースマイルとは笑顔の時に、上口唇が大きく挙上し、前歯の歯肉が過剰に(3~4㎜以上)に露出している変形症である。
歯ぐきが見える症状によっては、ほうれい線を強調してしまう場合すらある。

ガミースマイルの原因は、短い上口唇(唇の厚み)薄い上口唇(唇のボリューム)、唇の過剰な運動(上唇を持ち上げる筋肉の過剰な動き)、筋緊張(唇周囲の筋肉の過剰な動き)、歯の萌出方向の異常(歯並びや噛み合わせ)、前歯の歯槽骨の異常(歯を支える骨の異常)、上顎の過剰な発育(顎の骨の異常)、上唇挙筋群の過剰拘縮(上の唇の引き上げる筋肉の過剰な動き)、上下顎水平的、垂直的顎間関係異常(かみ合わせの異常)などが複雑に絡んでいる。診断に際しては、セファログラムによる分析も有益である。

頭蓋骨に対する顎骨の位置関係、顎位、顎関節運動、上下顎前突状態を顔面軟組織、特に口唇の運動状態を観察することが診断には大切である。ガミースマイルに対するBTX治療は、上唇挙筋群の過剰運動を抑える目的で暫間的に使用されている

カンファークリニックでは、上唇小帯切離移動術、上唇挙筋群短縮術の代替治療として応用している。

ガミースマイルボツリヌス治療の適応患者

口唇の静止時と可動時の評価をおこなう。静止時においては、歯の大きさ(歯周ポケットの深さ)歯軸傾斜(歯の傾き)、顎骨(顎の骨)、歯槽骨の位置関係(歯を支える骨)、口腔前庭の深さ(唇の裏側の粘膜の深さ)、口唇の厚みや長さ(唇の形)、上下顎の水平的、垂直的な顎間関係(かみあわせ)を診察する。

可動時においては、上口唇の反転状態(唇のめくれ具合)、歯肉の露出の程度(歯ぐきの状態)、上唇挙筋群の収縮、弛緩程度(筋肉の動き具合)やほうれい線との関係を診察する。

口唇周囲筋の相互の運動や可動性は、機能性と複雑に関連しているため、患者様に不要な副作用を生じさせないで、満足な治療結果を感じて頂くためには、適応患者の選択、症状に応じた製剤濃度、確実な注入部位の把握、他の治療方法との鑑別、選択、術者の経験が大切なポイントである。

解剖、走行、支配神経

上唇挙筋群には、上唇鼻翼挙筋、大頬骨筋、小頬骨筋、上唇挙筋、口角挙筋がある。上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋はガミースマイルを引き起こす主要な筋である。

上唇挙筋:眼輪筋に被われた筋肉。眼窩下縁の直下で、上顎骨体部前面と頬骨から始まり、下方に向かい、口輪筋と合流し一部は上唇に入り、皮膚と口腔粘膜につく。
上唇を持ち上げ、ほうれい線に作用する。口角下制筋が拮抗筋である。

上唇鼻翼挙筋:内眼角近くの上顎骨骨体前頭突起から起こる。眼輪筋の一部が主要な筋層となって始まり、上唇、鼻翼、外鼻孔の縁に付着し上唇挙筋、小頬骨筋と連動して動く。
上唇を上方向に持ち上げ、唇と鼻と眼が連動するような動きを行う。口角下制筋が拮抗筋である。

ガミースマイルボツリヌス治療の治療計画

治療目的は、上唇挙筋群の過剰運動を抑制し、ガミースマイル症状を緩和することである。笑った時の上唇挙筋群の可動を弱め、笑った時に不自然にならないような顔全体との調和のとれた結果を目指す。
治療前には患者様には、できるだけ過剰な動きをしてもらい、ほうれい線の深さとガミースマイルの程度の関連性を診察する。

副作用

口輪筋や上唇挙筋群に薬剤が浸潤すると、上唇の動きが左右非対称となる。過剰な濃度の適応は、口唇の閉鎖不全や口腔前庭の食物残渣の停滞、よだれなどの機能不全を引き起こす
飲水、食事、会話の時に左右非対称な動きを生じることもある。その他、口角下垂、鼻柱下垂、赤唇の内転、鼻下赤唇間の延長、ほうれい線の出現など。

併用療法、
関連領域

治療方法にはFillerやBTX注入療法、矯正歯科学的治療、歯冠長延長術、口腔前提狭小術、上唇挙筋短縮術、耳介軟骨移植術、上顎骨短縮術など。

ガミースマイルボツリヌス治療の流れ

1. デザインと刺入点

ガミースマイルの時に、ほうれい線の深さに影響がない場合、口輪筋下の上唇鼻翼挙筋と上唇挙筋が原因筋となる。刺入深度は口輪筋を貫き、上下的な位置としては、口輪筋に近い下方寄りに注入する
ガミースマイルの時にほうれい線が深くなる場合、ほうれい線近くの鼻翼近心寄りの上唇鼻翼挙筋を目指す。刺入深度は3mmである。

2. 注射部位のマーキング

BTX注射に際して安全な領域を図示する。BTXを作用させる筋肉は上唇挙筋(眼窩下筋)、小頬骨筋、上唇鼻翼挙筋である。これらの筋肉が上口唇に停止する。
大頬骨筋や口角挙筋に薬が作用すると、口角下垂を起こすので注意を要する。

3. 基準点の確認と注射デザイン

鼻翼基部、梨状孔縁を図示する。注入部位の目安は鼻翼外側の浅層(上唇鼻翼挙筋)と深層(上唇挙筋)ならびに、鼻唇溝中央の浅層(小頬骨筋)である。鼻翼基部最下端から10㎜外側の10㎜下方にマーキングする(小頬骨筋)。

4. 基準点と筋肉の動きの確認

術者の人差し指を両鼻翼外側に置いた状態で、患者様にできるだけ歯肉を露出してもらう。鼻翼外側10㎜と下方10㎜の位置左右2ヵ所に、もっとも筋肉の動きが強い部位を触知できる
その点からさらに10㎜外側に、左右2ヵ所にマーキングを行う。マーキング部位と筋肉の動きが強い部分が一致しているかどうかを確認する。

5. 冷罨法と表面麻酔

注射する部位は冷パックを用いて良く冷却する。内出血の予防と疼痛刺激の減弱効果が得られる。表面麻酔は、クリームタイプとシールタイプを併用している。

6. 消毒

術野の消毒を行う。薬剤の効果の減弱を防止するため、アルコール含有の消毒剤は使用しない。刺入点を中心に同心円状に消毒する。

7. 刺入、注入、注入深度

針のカット面は上向きにする。マーキングした2ヵ所に各0.1mL(2.5単位)ずつ合計0.2mLの5単位を注射する。使用する針は34G、4㎜を使用する。刺入する角度は皮膚に対して90°を保持して刺入する。患者様に口唇を緩めて弛緩してもらったうえで、口腔粘膜に指を添えて皮膚をしっかりと伸展させる。

刺入深度は個体差があり異なるが深さ3mmを目安とする。長い針を使用して深度を調節する作業は熟練を要する。慣れない間は4㎜の針を使用すると、針が皮膚にすべて刺入された状態まで刺入すると、おおよそ、小頬骨筋、上唇鼻翼挙筋の深度である。上唇挙筋、口角挙筋はやや深めに走行する。

小頬骨筋は非常に薄い皮筋である。口輪筋と複雑に絡み合っているため、薬剤他部位への漏出、浸潤は近傍筋への思わぬ副作用を誘発する。注入濃度と注入部位を再確認し、適量の注入を心がけたい。

8. 冷罨法

処置後の内出血の予防を図る。

ガミースマイルボツリヌス治療の料金

料金(税抜) 
ガミースマイルボツリヌス治療 30,000円

カンファークリニックのガミースマイル治療

カンファークリニックの美容歯科診療