今日の手術はガミースマイルを治すために歯冠長延長手術でした。
手術を受けるにあたっって大切なことは、患者様の症状にあっている手術を選ぶためにしっかりと診察すること。患者様のご希望に合っているか、しっかりとカウンセリングをすることです。
まずは手術費用ですが、前歯の歯ぐきが見える部分6本から10本くらいの範囲で11万円です。本数は患者様のご希望に合わせて行っています。注文をしてくだされば良いだけです。もちろんアドバイスはいたします。
歯が小さいと歯茎の面積が大きくなり、笑った時に歯ぐきが大きく見えてしまいます。このような症状を改善できる手術が歯冠長延長術です歯冠長延長手術は、局部の麻酔処置でできるとても気軽な治療でありながら、絶大な効果が期待できる、画期的な治療です。しかも体への負担や、歯への負担、歯ぐきの負担がありません。
ガミースマイルが改善するだけでなく、歯と歯茎の解剖学的な形態やバランスが整って、歯磨きもしやすくなり、プラークコントロールがしやすく、虫歯になりにくくなり、歯石が溜まりにくくなるので、歯周病の予防としても役立ちます。
良いことが多い、メリットが多い手術ですが、最大のメリットは
歯冠長延長術はデメリットがありません。
簡単な手術なのに、歯ぐきの面積、形、色を整えることは、デメリットがない点も大きな利点です。
あえて言えば、保険適応ができないから手術費用が高い点がデメリットと言えます。
またまた、前置きが長くなりました。(ごめんなさい)
まずは術前の状態ですね。
歯が小さいですね。よく見ると、歯と歯ぐきの境目の歯ぐきは白く盛り上がっています。このような状態は歯ぐきの厚みがあり、子供の頃、大人の歯が生えてくる時に、歯ぐきが厚くて、歯が出てこられなかった場合があり、歯ぐきの中にキレイな歯が潜っていて、歯ぐきの中に埋まっていることが多い症状です。
まずはレントゲン検査をしてみましょう。
相当の大きさの歯が埋まっているので、歯ぐきが厚く、歯ぐきの面積が大きく、歯が小さいことがガミースマイルの原因のようです。
続いて、歯ぐきの検査をします。
やはり、歯ぐきに結構な厚みがあります。しかも歯周ポケットが深いですね。
別の歯も検査してみます。こちらの歯は歯ぐきの厚みは普通ですが、それなりに潜っているようです。
次に犬歯の検査をしてみます。犬歯はもともと、歯の周りのハグキが密着しています。今回の患者様の場合は、密着していて、硬い歯ぐきです。
歯と歯ぐきの健康に必要な歯ぐきは残しつつ、たくさん切除できる範囲をマーキングして、キレイな歯ぐきになるようにデザインします。この時点で、患者様にも確認をして頂きます。
まずは1本だけ歯冠長の延長をします。大きな歯が出てきて、歯ぐきがこんなに小さく、短くなりました。この時点でも患者様に確認をして頂きます。確認しながら手術を進めていくので、安心して手術を受けてください。途中を見るのが怖い場合は、お申し付けを頂ければ、途中経過はお見せしません(笑)
少し、出血をしていますが、終了です。手術前の状態に比べて、歯ぐきの面積が減り、歯の形は大人の歯のようになり、これで、もう歯ぐきは見えません。
歯ぐきの黒い部分は次の日の朝にはキレイなピンク色になります。
少しただれているように見える部分は、2日程度で治ります。
おうちケア専用の歯ブラシで1週間ほど、アフターケアをお願いしています。おうちケア専用の歯ブラシは手術費用に含まれています。
手術後の痛みはありませんが、お守りとして、カロナールをお渡しします。
お口の中を清潔に保って頂くために、ネオステリングリーンもお渡ししています。
手術費用には、歯ブラシの費用も、お薬の費用も、うがい薬の費用も、おうちケアのための専門の歯科衛生士による歯ブラシ指導も含まれています。
この手術では後戻りがをご心配される患者様がいらっしゃいます。
この点、歯冠長延長術をおこなった後は、後戻りはありません。
再手術は不要です。
歯冠長延長術は単独療法で十分な効果が得られます。
歯冠長延長術はこの手術だけで他の処置を組み合わせなくても、後戻りすることはありません。