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今日の手術はおとがい形成、前額断骨切りって?

顎を削る手術にはいろいろな方法があります。

おとがい形成手術は、「あごの先の形を整えますよ」という意味で、大まかなネーミングです。かなり大雑把な手術名です。実際には患者様のご希望や状態、症状に合わせた術式があります。

今日は前額断という骨切り、骨切除方法で手術をおこないました。

この手術は写真のように、顎先だけを切除します。Eラインを整える手術です。

前額断?って何??

基本的な人体の各所の断面があります。日常生活では耳慣れない名称です。学校の授業みたいですが、少し説明します。

人体の構造には矢状面水平面前額面の基本面があります。

下記は各基本面と術式で使われる用語の一例です。

矢状面は人体を前後方向から、左右に分けた面→セットバック下顎枝矢状分割骨切り

水平面は人体を輪切りにした状態で上下に分けた面→おとがい形成水平骨切り

前額面は人体を前後に分けた面→おとがい形成前額断骨切り骨切除

この写真では、顎先だけが尖っている状態がわかります。この部分を切除します。

そして、今回のようにおとがい形成手術をしようかな?という場合、E-Lineをつくることが大切ですね。顎先の形を整えるために、判断すべきことは、

①顎先が突出している状態?

②顎先が後退している状態?

患者様の状態がどちらの状態か?

どちらの症状も、歯の歯軸傾斜(歯の傾きですね)、歯槽骨の位置(歯を支える骨の位置)、顎骨の位置(いわゆるあごの位置)に加えて、上下の噛み合わせのバランスが原因になって、あごの先の形や位置が決まっています。

この点をよく診察した上で手術方法を決定します。

前額断骨切り骨切除は①顎先がでている場合に行う手術です。(骨切り、骨切除の違いは、ホームページ内の説明を参考にしてください。)

前額断骨切り骨切除は、かみ合わせや歯並びが綺麗な場合で、矯正治療の後や、子どもの頃の転倒や怪我によって、顎先の位置がずれていたり、顎関節症だったり、顎先の骨がゴツゴツしている場合には、とても綺麗に治る方法です。

デメリットは顔の幅が広い方や、四角い顔型(スクエア)の方は、この手術によって顔がかえって、四角く平面に見えることがあります。このような症状が予想できる場合には、カウンセリングの際に事前にご説明をいたします。

矯正歯科治療の後に、口元が引っ込んで治ったけど、顔のバランスを見たら、顎先が出ていたり、顎が曲がって見えたり、バランスが悪い場合にはとても綺麗になります。

どのような手術が良いのか、カウンセリングは無料です。一人で考えていても、解決方法を選ぶのには限界があります。手術をするって決めてからでなくても、とりあえず的なご相談だけでもぜひご来院ください。

今までの私の手術経験から、患者様に最適な手術方法をご提案しています。

手術を強要することはありません。

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