ガミースマイルの原因が上の唇をめくり上げてしまう唇の筋肉の長さや太さ、大きさ、強さが原因の場合には、筋肉の短縮手術が最適です。
ボトックスを使った治療で一時的にガミースマイルを改善することもできますが、歯ぐきが見えることを「一生」気にしないでめいいっぱい笑うなら、やっぱり手術で改善してしまうのが最善だと思うのです。
上唇挙筋群の短縮手術のポイントは、
*歯と歯ぐきをアンカーにして粘膜と筋肉をタッキングをする。
*筋肉は切除しないで切離する。
*埋没法で行う。
以上の3つがポイントです。
唇のめくり上げてしまう筋肉には5種類があります。
1、上唇鼻翼挙筋
2、上唇挙筋
3、小頬骨筋
4、大頬骨筋
5、口角挙筋
です。この筋肉が左右にあるので、合計で10個の筋肉があります。
今日の手術は、これらの筋肉の左右全て10点を短縮して、止めています。筋肉が細い場合や幅が狭い場合には、手術後の表情の違和感が出ないようにするために、使用する糸の本数を減らす場合があります。今回は10点の筋肉を左右で6本で止めました。
手術時間は30分ほどです。お口は閉じて頂いていれば手術が出来ます。
すこーし、出血しますが、すぐに止まります。
2日〜3日の間、マスクで隠れる範囲の口の周りが腫れます。
手術後の痛みはありませんが、お守りとして、ロキソニンやカロナールという痛み止めをお渡しします。
手術後専用の歯ブラシをお渡しして、糸がほつれたりしないで、お口の中を清潔に保って頂くことで、手術後の感染予防につながります。。
手術費用は、診察や検査、お薬や歯ブラシなど、全部込み込みの費用で、385,000円(税込)です。
患者さまが心配されることは、
1、手術後の再発→ありません。筋肉を特殊な溶ける糸で留めて、糸が溶けながら天然の繊維が筋肉と粘膜を保持してくれます。
2、手術後の不自然な笑い顔?→なりません。筋肉を切除しないで特殊な糸で留めています。患者さま本人の天然繊維が形成されて、その繊維が筋肉の動きを制御します。
3、手術中の痛み→ありません。手術の麻酔は表面麻酔と局所麻酔を併用しますから、針が刺さる痛みもありません。ですから、手術中に痛みを感じることはありません。
麻酔のお薬は、歯医者さんで歯の治療の時に使う局部麻酔を使用します。局部の麻酔をする前には、シールタイプの表面麻酔と軟膏タイプの表面麻酔をしっかりと効かせます。
しっかりと効いてから、局部麻酔をするので、針の刺さることすらわからないほど、痛くありません。