顎を削るってなんだか怖いですよね。
親知らずを抜く時も、親知らずが埋まっていると顎の骨を削ります。
交通事故で顎の骨が砕けたとか。
虫歯が悪くなって、あごの骨が腐ったとか。
ちょっと怖いけど、でも病気や怪我の手術や、親知らずの抜歯とは違って、おとがい形成手術は、あごの形を綺麗にする手術です。
今日はおとがい形成術の中でも、前の部分だけをV型に切り取って形を整える方法を行いました。一般的にV-Line形成の場合は、エラの部分から顎先の部分まで骨切りラインをつなげて切除します。
しかし、そのように大きく骨を切り取らなくても、患者様のご希望や症状、状態によっては、前の部分のあごをV型に削るだけで、綺麗になる場合が結構多いのです。
高いお金をかけて大きな手術をうけなくても、ちょっとした工夫さえすれば、前方V-Lineで十分改善できます。
この方法であれば、手術時間は30分ほどですから、腫れない、痛くない、ダウンタイム短い。いいことばっかり。
デメリットはフェイスラインの中間部分の処理が難しいので、最終仕上げに工夫が必要な点だけです。
骨からお肉を剥がす範囲が少ないので、痺れが出ることも少ないです。
実際の手術中です。骨の形を見てみると結構ガッチリしていて、四角いですね。
歯の方の段差は下顎セットバックを同時に行っています。こちらは、受け口、シャクレ、反対咬合の改善です。上の歯と下の歯の噛み合わせもバッチリ決まっています。
お話を元に戻します。
四角い骨の形なので、患者様のご希望も三角形にしたい。しかも極端に三角形にして欲しいとのことでした。
おとがい形成手術と下顎のセットバック手術で、麻酔費用を含めて143万円(消費税込み)です。
おとがい形成手術は、怖くないように意識のないうちに始まって、意識のないうちに終わる特殊な麻酔を麻酔科の先生がかけてくれます。
知らないうちに全てが終わる。
麻酔科ドクターの完璧な全身管理の賜物です。
手術中もずっと一瞬も目を離すことなく全身管理をしてくれるので安心です。
あごの形の修正はほんの少しだけでも、フェイスラインが整って、女性は美しく。男性は男前になります。