今日の手術は上の顎のセットバックでした。
この手術方法は、口ごぼや出っ歯、ガミースマイル、開咬(オープンバイト)に適応できる範囲が広い優れた手術術式です。
手術方法には
Cuper(Bell)
wasumund
wunderer
の方法があります。どの方法を使用するかは、患者様の状態によって、オペレーターが使い分けています。
手術は局部の麻酔と静脈麻酔(全身麻酔)を併用します。
では、手術を始めましょう。
まずは抜歯ですね。
抜歯をして、隙間ができました。
では、手術をするための切開をします。
こんなに小さい切開線から手術ができてしまうのです。
少し伸ばして、歯ぐきの中を見やすくします。すると、お鼻の粘膜が見えてきますから、傷をつけないように保護します。
ではここから骨切りをします。まずは縦のコツきりです。
次にお鼻の粘膜に向かう横の骨切りをします。お鼻の粘膜や副鼻腔をを傷つけないように細心の注意が必要です。
横の骨切りが終わったら、裏側の骨切りです。この部分は、ドリルを使います。
これで分離は完成です。ここまでの手術時間はわずか10分ほどで終わります。
ふう〜。
ここからは、出っ張っている骨を歯ごと引きづり出して、後ろに下げるために必要なあごの骨や、鼻の骨、副鼻腔の骨を削ります。
また、次回アップします。
骨と骨、歯と歯、歯ぐきと歯ぐきをピッタリと合わせます。
この方法であれば、歯と歯の間、歯ぐきと歯ぐきの間、歯ぐきの骨と歯ぐきの骨の間に隙間ができません。
手術時間は全ての処置が30分ほどで終わります。
手術は意識のないうちに始まって、意識のないうちに終わるので、怖くないですし、痛くありません。麻酔科ドクターの完璧な全身管理のおかげです。
何よりも、手術直後から引っ込み具合を実感して頂けるので、患者様には大変好評な手術です。
後ろに下げる量や手術後の歯並びについては患者様のご希望に応じて対応しています。ご遠慮なくお申し付けください。
手術後はお鼻の周りが腫れますが、一週間ほど。マスクで隠れる範囲です。