今日の手術は、ガミースマイルを治すために笑った時に歯ぐきが見えないようにする、手術をしました。
ガミースマイルとは笑顔の時に、上口唇が大きく挙上し、前歯の歯肉が過剰に(3~4㎜以
上)に露出している変形症と定義をされています。
ガミースマイルの原因には、
唇が原因の場合として、
短い上口唇(唇の厚み)
薄い上口唇(唇のボリューム)
歯ぐきが原因の場合として、
歯肉の過剰な発育
歯冠周囲歯肉の角化程度
歯冠歯肉比
口腔粘膜が原因の場合として、
口腔前庭の深度
口腔前庭粘膜の過剰伸展
筋肉が原因の場合として
唇の過剰な運動(上唇を持ち上げる筋肉の過剰な動き)
表情筋の緊張(唇周囲の筋肉の過剰な動き)
上唇挙筋群の過剰拘縮(上の唇の引き上げる筋肉の過剰な動き)
歯が原因の場合として、
歯の萌出方向の異常(歯並びや噛み合わせ、歯の角度、歯の大きさ)
骨が原因の場合として、
前歯の歯槽骨の異常(歯を支える骨の位置異常→長さ、大きさ、幅、ずれ)
上顎の過剰な発育(顎の骨の位置異常→骨の長さ、上下的な位置、水平的な位置、)
かみ合わせが原因の場合として、
上下顎水平的、垂直的顎間関係異常(かみ合わせの異常)
があります。
今回は筋肉が原因で笑った時に歯ぐきが見えてしまっていました。
そこで、
上唇挙筋群の短縮手術、粘膜切除、口腔前庭縮小手術、上唇小帯切離形成移動術も併用した手術をしました。
気になる手術費用は、麻酔代も上記の併用手術を全て一緒に行なって、上唇挙筋群短縮手術10点留めの費用のみ385,000円でした。
健康保険の適応ができなく、申し訳ございません。
不要な口腔前庭粘膜を切除した後に、笑った時に歯ぐきを露出させすぎてしまう原因の筋肉を左右を均等に縫い込みます。
この時に、口腔前庭の縮小と上唇小帯切離形成移動術を行います。
左右の動きが整ったことを確認して、
真ん中までの筋肉を整えて縫い込みます。まさに裁縫技術。
縫っている歯ぐきの厚みや引っ張る方向、締め付け加減を調整します。
笑っても、歯ぐきが全く見えないくらい。
笑ったら、歯ぐきが少し見えるくらい。
ご希望に応じて調整しています。