今日の手術は受け口ののセットバック手術です。
受け口のセットバック手術は、受け口、シャクレ、反対咬合、開咬(オープンバイト)や矯正歯科治療の前に、歯列矯正治療期間の短縮のために行えるなど、いろいろな症状に利用できるとても便利でありながら、比較的簡単な手術です。
反対の噛み合わせを治す手術方法には、下顎枝矢状分割骨切り後退術、下顎枝垂直分割骨切り後退術、下顎歯槽骨分節骨切り後退術があります。
今日は下顎歯槽骨分節骨切り後退術(セットバック)です。
手術前の状態です。
軽度から中等度の反対咬合ですね。
このような状態では、ラーメン、お蕎麦、おうどんが噛みきれません。
また、異常な咬合ですから、顎に力がかけられないので、姿勢が崩れてしまいます。
一般的な方法でこのような状態を治す場合には、顎変形症という保険病名を適応するために、沢山の検査を受けて、レントゲンの分析を行います。これは、健康保険を使用するための1つのルールですから、とても大切なことです。
カンファークリニックでは、自費治療になりますが、初診から、手術まで、1週間でご対応をしております。しかも、手術はこの程度の症状であれば、60分以内で終わります。
唇の裏側の粘膜を切開して、まずは口輪筋、下唇下制筋、オトガイ筋を明示して、オトガイ筋は切離します。オトガイ筋は梅干しシワの原因の筋肉です。
後ろに下げる骨を削りやすいように、骨の面をツルツルにして、よく見えるようにします。余計な部分を剥がさないことがポイントです。
下の歯並びに平行になるように、水平に骨を削って、下顎の骨の本体と切り離します。下の歯の根元の先端から5mm以上避けておきます。こうすれば、歯の神経は傷みません。
抜歯した部分の歯槽骨を後ろに下げる量だけ、切除します。
後ろに下げる時に大切なポイントが、下顎の本体の骨との間にできる、段差。この段差が可愛い顎に仕上げるポイントです。
下の歯を、上の歯の内側に入れて固定します。
経皮的な観察も忘れないで行って、見た目の仕上がりにこだわります。
手術は意識のないうちに始まって、意識のないうちに終わります。手術中は麻酔科ドクターの完璧な全身管理をしてくださいます。
手術後の歯並びについてはマウスピース治療で対応しています。
手術後は下唇の周りが腫れますが、一週間ほどで治ります。マスクで隠れる範囲です。
受け口、反対咬合、シャクレセットバック手術は120万円と麻酔代10万円
143万円(税込)
手術費用には、お薬、診察、手術後用歯ブラシ、うがい薬、レントゲン検査などがすべて含まれています。
手術後に歯列矯正をしたい場合は、77万円(税込)でマウスピース矯正ができます。マウスピース矯正治療には、診察、保定装置、レントゲン検査、シミュレーション検査、5年間のやり直し治療が含まれています。
日付: 2024年10月10日 Dr.Kinoshita Blog, カンファークリニックの治療例, セットバック手術, 受け口の改善 and tagged シャクレ、反対の噛み合わせ、顎変形症、外科矯正、福岡天神、日帰りセットバック手術、顎がでている、福岡はかた、短期歯並び矯正、美容整形、歯科, 反対咬合、歯列矯正、外科矯正歯科、顎関節症、福岡天神、矯正歯科、