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子供の過蓋咬合

過蓋咬合=(下の前歯が見えなくなるくらい深く噛む症状)

症状

奥歯を閉じると、がぶりと前歯が深く噛み込み下の前歯がほとんど見えなくなるくらい閉じすぎになる症状です。蓋(ふた)が過ぎる と書いて(かがい咬合)と言います。

強く咬んでいると言うことは、力が強く出て一見良さそうに聞こえますが、深く噛みすぎることは歯にも良くないですし、口腔周囲の環境としても好ましくない状態です。深く噛みすぎると歯と歯で接触しながら閉じる距離と面積が広範囲にわたりすぎ、必要以上に歯をすり減らします

また、顎の関節の自由な動きを歯と歯の接触関係が必要以上に規制してしまうため、顎の関節の動きがだんだん悪くなり、顎が開きにくくなったり、開いていく途中で大きな音が出たり、ひどいときには途中からそれ以上開けなくなったりします。こういう症状を"顎関節症"と言いますが、こういう状態にもっともなり易い噛み合わせです。

顎関節症は、中年期以上にある日突然症状が発現することが多く、一度発症するとなかなか健康な状態にならない、消耗性の病気です。若くて抵抗力のあるうちはまだ良いのですが、過蓋咬合の人は歯がすり減りやすく、時間の経過とともに、ますます噛み合わせが深くなっていく傾向があり早期発見・早期治療が望まれます。

問題の解決方法

あまりにも噛み合わせが深い場合は、すぐに歯の表面に金具を張り付ける固定式の装置は装着できないので、プラスチック製の薄い板を咬んでもらうバイトプレート療法を行うときもありますが、基本的には矯正装置で奥歯を少し引っぱり出して奥歯の高さを増し、前歯部は逆に歯ぐきの方にめり込ませていく方向に歯を移動させていきます。