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子供の上顎前突（出っ歯）

成長発育期における上顎前突症（出っ歯）

症状

歯が外向きに大きく反っている場合
上の顎の骨が大きすぎる場合
下の顎の骨が小さすぎる場合
以上の合併症

が考えられます。

歯並びの見た目が悪いだけでなく、口が閉じにくく無理して閉じると口が不自然にゆがんでしまうので口を閉じているときの様子もおかしな印象を与えます。上と下との前歯同士をうまく当てることができないので咬合障害もきたしています。
多くの場合出っ歯の症状と、歯並びの凸凹（叢生）が合併してより複雑な状況になっていますが、それぞれの状況をきちんと把握して計画的に解決する必要があります。

問題の解決方法

小児期の場合は、顎や顔の骨格がまだ未発達で、大きさと形が変わる能力があるので、それをうまく利用して根本的な解決を図ることができます。つまり上顎が大きい場合は、これ以上上顎が大きくならないような処置をし、下顎が小さい場合は成長促進を図ります。いずれも矯正治療でうまくコントロールすることができます。

元々上顎前突の傾向があるのに、それに気づかず放置された場合はそのままの骨格で成長し骨ができあがってしまいます。完全に成長しきってしまう前に早期発見、早期治療することがこの症状を完全に治療するために必要なことなのです。
顎の骨の発育を、思い通りにコントロールするにはかなり専門的な知識と経験が必要です。
出っ歯っぽいと感じたら、少なくとも中学にはいる前に専門医にご相談することをおすすめします。